税理士試験を終えて感じること~勉強方法編②~
みなさん、こんにちは。
前回からだいぶ時間が空いてしまいましたが、税理士試験の勉強方法の続きを書いていきます。
前回の記事はこちら。
はじめに
今回は勉強方法編②ということですが、
みなさん悩まれている理論の暗記方法をご紹介していきます!
理論暗記の必要性
まず、理論暗記の必要性についてです。
結論から言うと、
絶対に必要です!
もちろん、これは「税理士試験に合格するためには」という前提付きです。
税理士試験の第一問がほぼ理論のベタ書きである以上、合格のためには避けては通れません。
厳しい言い方をすると「実務では使わないから理論暗記なんか無駄だ。」と言っている人は残念ながら税理士試験に合格することはできないでしょう。
ただし、この意見はごもっともで実際に実務上では条文を見れば十分であるため暗記の必要はありません。
そういう意味では、試験の出題方法自体に問題があるのは言うまでもありません(笑)
しかし、ゴリゴリに理論暗記するメリットはベタ書きに対応できる以上のことがあります。
それは、以下の2つです。
- 計算問題の応用力がつく。
- 実務上でも役立つこともある。
一つ目の「計算の応用力がつく。」ですが、
税金というのはすべて法律がもととなっているわけです。
これを「租税法律主義」といいます。
だから、理論も計算も根拠は同じ。
理論で暗記したことが、計算に役立つことは多々あるのです。
例えば、消費税の区分。
計算問題で、見たことのない取引が出てきて、課税売上か対象外か迷ったとします。
そんなときには、理論で暗記したことを思い出して、
資産の譲渡等の定義や課税資産の譲渡等の定義に当てはめて考えれば、
おのずと答えにたどり着くはずなのです。
理論暗記は理論問題だけでなく計算問題の力にもなってくれます。
二つ目の「実務上でも役立つこともある。」についてです。
「実務では条文を見れるから暗記する必要はないじゃん!」という意見が多数ですが、
僕は必ずしもそうではないと思います。
たしかに丸暗記していたらその通りかもしれません。
ただ、理論を意味も理解せずに丸暗記するなんて離れ業だと思います。
多少なりとも意味や趣旨を理解しないと暗記はできないと思います。
この、「意味や趣旨を理解する」という作業が実務でとても役に立ちます。
普通に仕事をしていても条文の意味や趣旨なんて誰も教えてくれません。
これは試験勉強をしっかりやってきた人にとっては大きなアドバンテージになります。
世の中には多種多様な経済取引があり、そのすべてが条文や通達に網羅されているわけではありません。
意味や趣旨を理解することは、新しい経済取引に出会ったときに役に立つことでしょう。
理論の暗記方法
理論の暗記方法としては一般的に、
- 読んで覚える
- 書いて覚える
が挙げられます。
おわりに
今回は理論暗記について書きました。
終始お伝えしてきたことは理論暗記の重要性です。
理論暗記はたしかに苦行ともいえるものですが、必ず報われる時がやってきます。
それが、本試験の日なのか、実務で悩んだときかはわかりませんが、
そこで報われる人は理論暗記を本気でやってきた人だけです。
それに、理論暗記も本気でやると税法の奥深さを感じられたり、
計算を納得しながら解けるようになったりと、意外と楽しくなってきます。
毎日少しずつでも暗記を進めることが賢明かなと思います。
毛嫌いせず是非トライしてみてください!
それでは、読んでいただきありがとうございました!